株式会社OPExPARK(東京都品川区、代表取締役社長兼CEO 本田泰教)は、信州大学医学部附属病院 脳神経外科にて、手術記録システム「OPeDrive」が導入されたことをお知らせします。本導入により、専攻医や若手医師に対する術中教育の質が向上し、手術振り返りの効率化が期待されています。
OPeDrive導入の背景と経緯
信州大学医学部附属病院 脳神経外科 講師の金谷 康平 医師によれば、専攻医に対する術中教育は実臨床に即した重要な学習機会となっているとのこと。しかし、従来の術中教育では手術参加者の中での「音声言語」を用いた情報伝達が中心であり、その情報は一過性で記憶や記録に残りにくいという課題がありました。このため、教育内容の振り返りや活用が難しく、効率的な教育方法が求められていました。
専攻医や指導医がお互いにこうした術中教育の課題を抱えている背景から、金谷医師は術中教育の有効性を高めるため、音声認識・言語情報処理技術を活用し、「音声言語」を「文字言語」に変換する仕組みを模索してきました。しかし、従来のシステムでは長時間の手術音声が読解困難な長文として記録され、重要なポイントを把握しにくいという課題がありました。
「OPeDrive」のしおり挿入機能は、音声言語を用いてポイントを記録し、その箇所を文字言語としても保存可能です。この特徴により、手術中にしおりを追加しながら記録することで、手術終了時には重要ポイントが自動的にマークされ、術後すぐに振り返りが行える環境が整いました。
導入の結果と今後の期待
OPeDriveの評価について金谷医師に伺いました。
「OPeDriveの導入により、手術終了後すぐに専攻医との手術の振り返りを行うことができるようになり、専攻医や若手医師への術中教育の効率化や質の向上に期待できます。音声認識率のさらなる向上や、医学専門用語を正確に文字言語化する技術の発展により、教育現場での活用効果がさらに高まると思い、今後のアップデートに期待しています。」
手術記録システム「OPeDrive」について
OPExPARKが販売する手術記録システム「OPeDrive」は、手術教育において質の高い手術動画を簡単かつ効率的に作成することができます。
「OPeDrive」の主な特徴
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最大4画面同時録画: 術野および周辺機器の映像を同時に録画。ハンディカムで術者の手元やスタッフの動きも記録し、手術全体を多角的にとらえます。
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スムーズな動画編集: 記録システムの端末から編集用の端末へ簡単にデータ転送でき、専用の編集ソフトウェア「OPeDrive VE」を用いれば、手術動画の効率的な編集が可能に。
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音声によるしおり挿入機能: 手術中に音声でしおりを挿入することができます。音声はリアルタイムで文字起こしされ、後の編集作業が大幅に効率化されます。
手術記録システム「OPeDrive」に関して、ご興味をお持ちの方・資料請求等は下記お問い合わせ先までお知らせください。
お問い合わせ先:system-support@opexpark.co.jp